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西側、つまりアメリカや日本、NATOなどで配備されているヘリコプターとしては最大のヘリとしてシコルスキー・エアクラフト製のCH-53E スーパースタリオンという機体があります。先日、輸送のため牽引車によりつながれが運ばれていたものの外れヘリコプターがスロープを暴走するという出来事が発生しました。


こちらがオリジナルではないものの、Facebookなどで掲載されている事故の映像です。映像では一般的に航空機の移動に使用する車輌を2台使い1機のCH-53E スーパースタリオンを岸壁から船内に運び込む様子が確認できます。

このスロープは通常の角度なのか不明なのですが、接続が外れる前の段階でスロープの底に牽引バーが接触してしまっているように見え、結果的に接続が解除されたことで機体が下り落ちてしまうという事故になりました。
CH-53E は空の状態でも15トンの重量があり、一歩間違えば人命が失われたり機体が牽引車ごと海中に落下すると重大事故につながっていた可能性があります。

一方、この事故に関して海外のサイトでは誤りが指摘されているといいます。一つとして従来このような輸送を行う場合はCH-53E側のコックピットに人が乗っていなければならないものの、動画ではブレーキがかけられた様子がないため人員が配置されていなかったのではないかとしています。


CH-53Eは1974年3月に初飛行、1981年に配備された機体で、現在アメリカ海兵隊及び海軍、日本の海上自衛隊(MH-53E シードラゴン)で合計115機が運用されています。機体には3基のゼネラル・エレクトリック T64というターボシャフトエンジンを搭載しており輸送重量は13トン、吊り下げ能力は16トンに達しています。