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音速を超える飛行速度で飛翔し、迎撃を困難にする超音速ミサイル。中国では空対艦ミサイルとしてYJ-12というものが配備されているのですが、先日H-6G爆撃機に機外搭載し飛行している様子が撮影されたと報じられています。

詳しい撮影日時は不明なのですが、中国でH-6Gという爆撃機が飛行している様子が確認され、翼に中国軍としては最新鋭の対艦ミサイル『YJ-12』を搭載している様子が中国の一般人により撮影されたとしています。

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YJ-12については詳細なことはあまり公になっていないのですが、記事によると主に空対艦ミサイルとして運用可能な兵器で、航空機以外でも陸上兵器や水上兵器からの運用が可能なもので、敵の駆逐艦や空母といった対象を主に攻撃目的とした超音速ミサイルとなっています。

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ミサイルのスペックとしては高速、高機動性、広範囲、低高度で高い貫通力がある兵器としており、4つのラムジェットエンジンを搭載し、飛行速度は最大でマッハ4。全長は約7m、総重量は約3トン。射程は400km以上としているのですが、CCTVに出演した軍事専門家の話としては射程は400~600kmに達するのではないかとしています。

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YJ-12を運用可能な爆撃機としてはH-6Gが約40機あまりあると言われおり、これが2014年以降に搭載可能になったとしています。このミサイルを運用するにはH-6GもしくはH-6Lといった発展型の爆撃機に限られるとのことです。

▼YJ-12の基礎となった旧ソ連のX-31(Kh-31)
Kh-31

YJ-12については独自開発した兵器ではなく、ロシアから導入したKh-31(AS-17 クリプトン)P-270 モスキートといういずれもラムジェットを搭載した超音速対艦ミサイルをベースに統合したものから開発すたち記載されており、現在西側が配備している迎撃ミサイルは防ぐことはできないとのこと。