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最近、イランがアメリカの空母CVN69『アイゼンハワー』に対してイラン製ドローンを使用し近撮したなどと発表していたのですが、アメリカ側は同空母はイランが主張する海域には「2016年以降派遣したことがない」と発表していると報じられています。

これは今月28日、イランメディアが公開したビデオとしてイランの製の無人機がペルシャ湾を航行するアメリカの空母CVN69『アイゼンハワー』を近撮することができたとしているものです。映像を撮影したのはイランのイスラム革命防衛隊という組織で、Ababail-3というドローンを使用し、イラン国内から発進したという壮大なBGMと共にいずれもアメリカの駆逐艦や補給船を通過し、空母のクローズアップ撮影をしたという映像を公開しました。

美回应伊朗无人机抵近航母 2016年后没到过海湾_军事_环球网



アメリカ軍が誇る空母がイランの無人機に対応ができなかったのではないか、また遅れたのではないかといういくつか指摘もあったらしいのですが、アメリカ側はかなり早い段階でこれに反論しました。アメリカ海軍のスポークスマンによると、CVN69 アイゼンハワーはペルシャ湾を後にしたのは2016年でありそれ以降この海域には入っていない話しているとのこと。従ってイスラム革命防衛隊が公開した映像は少なくとも最新のものではないと主張しています。

イスラム革命防衛隊はこの映像を2019年4月28日に撮影した最新の映像として公開していたとのことで、日時は別として少なくいとも動画を見た限りではCGといったものではなく本物であることは間違いないと考えられます。ただ不思議なのは固定翼機タイプにもかかわらず、ホバリング撮影したかのような映像が含まれるなどおかしな点がいくつかあります。

アメリカ軍としてはいつ頃撮影されたものなのかは大体は予想がついているものと思われるのですが、これほど近距離で撮影されてしまうというのは防御の面で問題があるというのは認識していると考えられます。