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アマゾンのCEOジェフ・ベゾス氏が創設した民間宇宙企業、ブルー・オリジンは自社が開発しているニューシェパードという有人宇宙船打ち上げシステムを使用し10回目となる高度100kmの宇宙到達に成功したと報じられています。

Space Newsによると、現地時間今月2日、NS-11というニューシェパード11回目の打ち上げ試験を行い高度106kmに到達、宇宙船やロケット本体の回収され打ち上げに成功したと発表しました。

Blue Origin reaches space again on latest New Shepard test flight - SpaceNews.com

記事によると今回の打ち上げはテキサス州にある同社所有の試験場から午前9時35分に打ち上げられ、順調に高度をあげ、高度105.6kmに到達。無人の有人宇宙船は打ち上げから10分10秒後にパラシュートを使って着陸したとのことです。


宇宙船内部は実際の有人飛行と同じように与圧されており、前回に引き続き微重力環境下で行う複数の実験・観測装置が搭載されました。その数は実に38基。もっとも多かったのはNASAが開発した9つの機器で、続いてMITの機器が6つ、アリゾナ州立大学のものが6つ、アラバマ州の高校で作られた機器が1つです。

この打ち上げで使用されたロケットは『ニューシェパード3』と呼ばれるシステムで2017年12月12日初めて打ち上げに使用されたものを回収・再整備されているもので2018年4月、7月、2019年1月の打ち上で使用し今回で4回目の再利用打ち上げになります。

同社はニューシェパード4(ニューシェパード2018+)を開発し2019年にも初の有人打ち上げの実施を計画しています。このロケットや宇宙船は2018年時点で製造が始まっており、同社によると6機を開発するとしており仮にこの6機がフル稼働するとほぼ毎週のように有人打ち上げや機材を載せた研究用の打ち上げが実施可能な規模になると考えられます。