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アメリカ空軍が運用している小型のスペースプレーン『X-37B』。この機体に関して現在5回目のミッションが行われているのですが、打ち上げから600日が経った現在も宇宙にとどまり続けています。

2017年9月17日午後2時、ケネディ宇宙センターからSpaceXのファルコン9ロケットで打ち上げられたのはボーイングが開発した再使用型宇宙往還機『X-37B』です。この機体はアメリカ航空宇宙局・国防高等研究計画局・アメリカ空軍が参画している計画になります。

今回で5回目となったミッションは先月4月30日の段階で宇宙滞在600日を到達しました。X-37Bは全長8.9m、翼幅4.5mの小型スペースプレーンでスペースシャトルのような小型の貨物スペース(2.1m×1.2m)が設けられています。

具体的にどのような研究が行われているのかはほとんど明らかになったことはなく、軍事分野の利用に関して何らかの研究を行っていることは確実です。ただ、今回の5回目の試験ではこれまで発表されていなかった研究内容が一部発表されており、『Advanced Structurally Embedded Thermal Spreader II (ASETS-II)』という宇宙環境における電子機器とヒートパイプの性能を測定するという実験装置が搭載されているとしており、他にも小型の衛星が搭載されているとのみ発表されていました。

▼ASETS-II
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X-37Bはこれまでで最長のミッションは4回目で717日を記録しており打ち上げを重ねるごとに飛行日数も伸びていることから初めて2年を超えるミッションが行われる可能性も考えられます。