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海外メディアによると、ロシアが今月27日人工衛星を打ち上げたソユーズロケットに対し落雷が発生するしその様子が地上から撮影されるという非常に珍しい出来事があったと伝えられてます。

出来事があったのは今月27日モスクワの北部に位置するプレセツク宇宙基地から、ロシア版GPSを搭載した打ち上げたソユーズ2-1bを打ち上げたところ十数秒後、地上から数百メートルの高さで落雷に見舞われるという非常に珍しい出来事がありました。


こちらがその様子を撮影した動画です。

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落雷の瞬間を切り取るとこのようになります。

ロケットの打ち上げについては落雷の影響を避けるため少なくとも日本やアメリカでは落雷が考えられる場合は打ち上げは延期されるのですが、何故か今回ロシアは打ち上げを実施したのか。その理由は不明なのですが、稲妻がロケットとその噴煙を伝い地上にまで届いていることが確認できます。

この手の雷については金属で覆われた表面を伝わるため、例えば航空機や自動車も特に問題はないとされるのですが実際のことろは必ずしも安全とは言い切れず、過去に航空機が雷に打たれたことが原因で燃料タンク爆発し墜落するという事故も実際に起きています。

今回の出来事についてSputnikによると、プレセツク宇宙基地のニコライ・ネステチュク少将は「天気は邪魔にならない」と述べたと紹介しており、打ち上げは正常に行われたと説明しているとのことです。
ロシアといえば近年打ち上げに失敗するという事故が多発している中で、この手の気象条件であえて打ち上げを実施したという理由までは説明されておらず、安全性を軽視しているような発言にも見えます。

いずれにしても個人としてロケットに落雷するという映像はここ10年ほど様々なロケットの打ち上げを見続けている中で初めてみたものであり、極めて稀な出来事になったものと考えられます。