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自然界の野生動物の中には明らかに周辺環境と色を合わせる、いわゆる擬態するものが存在します。今回はその一つ、海外で撮影されたユキヒョウの擬態について見ていこうと思います。

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こちらがインスタグラムに投稿された写真です。この写真の中に1匹のユキヒョウがこちらを見て写っているのですがおわかりになるでしょうか。ユキヒョウは写真上部、ツララの左側のくぼんだところにいるのですが、このように岩肌に溶け込む黒と茶色の毛並みをしていることがわかります。

このように自然界には暮らしている環境に合わせて擬態模様を取り入れている種が存在しているのですが、実は奈良でお馴染みの陸上動物も人知れずこっそりと擬態模様を取り入れています。それはシカです。
実はシカは夏毛と冬毛で模様が異なっており夏毛は背中に白い点々模様がでてきます。これは木漏れ日のある森と擬態するためとされており、一方で冬毛では暗いブラウンの毛並みに移り変わります。理由として枯葉や枯木に擬態するためこのような模様になっているとのことです。

▼夏毛のニホンジカ
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海に目をやれば魚の背中が黒っぽく腹部分が銀色になっているのは水上と海中から見た時にそれぞれ環境に擬態するためだと言われており、意外と多くの動物が擬態を取り入れていることがわかります。

▼岩に擬態するユキヒョウ
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