韓国 赤水

韓国の仁川市で先月末から現在も続いている水道水から赤水(サビ水)が出続けているという問題について政府が行った調査結果として不適切な定期点検により発生したという内容が報じられています。

韓国メディアニュース1などによると、仁川市で先月30日から現在も水道から赤水が出る被害に関して韓国環境部によると官民合同調査団による中間調査結果として、今回の事故は浄水場の水系転換の過程で発生したと結論付けたと報じています。

조명래 장관 "인천 붉은 수돗물 사태는 100% 인재"



記事によると、これまでも定期的に行っている点検だったとしているのですが担当者がマニュアルとは異なる方法で作業を行ったことで発生していたとしています。

具体的にはソウル市内の浄水場と仁川市の浄水場に関連しているもので、当時ソウル市にある浄水場の定期点検のため稼働を中止していたといいます。そのため仁川市の浄水場への水系転換が行われたものの、従来この作業は10時間ほど時間をかけバルブの操作を行う必要があったものの作業員らは10分あまりの短時間にバルブを開放するということを行った結果、水流が増し水道管に付着した大量のサビが大量に流れ込んだとしています。

調査によると3年前に実施された定期点検でも同様の手順で行っていたとしており、そのときは問題が発生しなかったため今回も同様の手順で行ったなどと信じがたい説明をしているとのことです。

水質汚染については先月末より今現在も発生し続けており政府によると29日まで排水管の清掃が行われているとし赤水は継続的に出続けるとのことで完全に解消するには1ヶ月ほどの時間がかかるとしています。

▼フィルターに詰まったサビ
韓国 赤水_1

今回の問題については水道水に異物が混じっていないか検出する装置が備わっているものの故障しておりその故障を仁川市が把握していなかったなど発生後の対応にも批判が寄せられています。

仁川市では多くの学校で給食が中止されているほか市内の飲食店でも浄水器を取り付けても汚染物質の基準値が以上となる場合があるとしており客が遠のき売上が半分に落ち込むなど被害が出ているとしてます。