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ボーイング747型機に搭載された直径2.5mの望遠鏡。これはNASAとドイツが運用している『SOFIA』という空中を飛行しながら観測を行うという世界的に見て非常珍しい航空機です。これに関して今後より多くの観測飛行を行うなど運用調整が行われると報じられています。

宇宙専門ニュースサイト『Space.News』によると、今月開催された米国天文学協会による第234回会合で初飛行から今年で9年目となる遠赤外線天文学成層圏天文台『SOFIA』に関して、 開発的な運用を行うという考えからより生産的な科学観測を行う運用モードに切り替える方針を目指すと報じています。

SOFIAは地球の大気に吸収されてしまう赤外線の観測を効率よく観測を行うため高高度を飛行しながら観測を行う天文台で2010年6月に初めて観測飛行が実施されていました。この初観測を行うまでボーイング747型機の大幅な改造を必要とするなど13年に及ぶ計画・開発プロセスの末に誕生していました。

SOFIAに当てられている予算についてはNASA最大の天文物理学の一つのプロジェクトなっており2018年に8520万ドル(約91億円)が充てられ、2020年度の予算については2018年と同額を要求しているとのこと。

▼遠赤外線観測用の2.5m反射望遠鏡
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近年地上の大型望遠鏡や宇宙に設置されたハッブル宇宙望遠鏡などによる研究結果が大々的に報じられるものの、SOFIAによる研究成果というのはほとんど目にすることはありません。このような研究成果を報じているアストロアーツで検索してもでてくるのはファースト・フライトの記事を含めわずか5つのみです。そのような天文台の運用にJAXAの年間予算の1/20程度が充てられているということについては日本では信じられない規模です。もちろん、この予算について想像できるようにその多くが燃料代、パイロットや地上の人件費に充てられておりコストパフォーマンスが悪いという指摘がされています。
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