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今月1日ロシアの極秘潜水艦とされる小型原子力潜水艦『AS-12 ロシャリク』と考えられる艦艇が炎上したことに関して、ショートしたことにより変圧器が炎上したことで煙が充満したという内容を報じています。

中国共産党機関紙、環球網軍事版によるとロイター通信が報じた内容として今月4日ロシアのシャイグ国防相がプーチン大統領に事故の原因として潜水艦の『电池舱(バッテリー室)』で最初に発火が確認されたという内容を報告したと伝えています。

俄媒披露深潜器事故内幕:变压器起火 毒烟弥漫_军事_环球网

またウォール・ストリート・ジャーナル紙によると事故の原因は変圧器の外皮もしくは内部の絶縁油の電気回路がショートしたことにより発火したとも伝えており、絶縁油が燃えるなどしたことで有害な煙が船内に拡散したことで複数の死者がでたと報じてます。

▼火災が発生したと噂されている極秘潜水艦『AS-12 ロシャリク』
AS-12(ロシャリク)_2
Photo:环球网
火災の通報はモスクワ時間で7月1日21時頃にあったといいます。艦内の規定によると19時には第3班が夕食をとり20時には他の班に交代するという時間帯だったとしており、発火時には多くの船員は隔離された居住区にいたと考えられています。ただ、潜水艦内での火災というのは非常に珍しいものであり多くの船員が実際の消火経験は無かったとも報じられています。(通常火災発生時にはガスマスクを短時間でつけるなどの訓練が行われている)

事故を起した当該潜水艦はプーチン大統領の発表により原子力潜水艦であることは明らかになっています。また今回の火災を受けて通常この手の潜水艦は原子炉は隔離されているため火災による影響は無かったとしており、港まで帰港していることからも煙による被害が多かったものと考えられます。また修理についても「短期間で行える」とも国防相がコメントしています。

▼改装された母艦デルタIII型原子力潜水艦とAS-12 ロシャリク(下側)
AS-12(ロシャリク)
Photo:环球网
ただ、現時点でどの艦種が火災を発生させたのかは明らかになっていません。Russia Todayによると「潜水艦の種類と事故の発生海域の発表はロシア政府が拒否している」としており、あくまで推定としてAS-12 ロシャリクと言われているとのことです。

火災を起したロシアの小型原潜、謎が多いAS-12『ロシャリク』か : ZAPZAP!