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近年、マイクロプラスチックや海洋汚染の原因となっているとして使い捨てのビニール袋を有料化するなどして禁止という話を耳にしますが、一方韓国では今年4月より使い捨てビニールの提供が全て禁止するという法律が施行されました。施行から100日。現場ではどのような影響があったのか。今回は例外的に使用が認められた薄いビニールについてまとめられています。

韓国メディア連合ニュースによると、今月は4月1日から始まった『資源の節約とリサイクル促進に関する法律施行規則』から100日を迎え実際にどのような影響が出ているのかまとめた記事を掲載しました。

일회용 비닐봉투 금지 석달…대형마트 속비닐 3분의 1로 '뚝' | 연합뉴스

この法律では床面積が165m2以上のスーパーやデパートでは使い捨ての大きいレジ袋の提供が全て禁止となり、今年1月1日から3月末まで移行期間が設けられ4月1日より法律が施行されました。実は例外として提供が認めらたビニールがあり、これは日本の生鮮食品売り場でも見かけるロール状に巻かれた薄いビニールで、この条例では水分がでることがる生鮮食料品や土が付いているジャガイモなどを入れるという理由から許可されました。

▼薄いビニールの使用削減を求める案内
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今回調査されたのはロール状にまかれて薄いビニールについて条例が施行された結果として、大型ディスカウントストア『イーマート』では昨年4月、5月の2ヶ月間の薄いビニールの消費量は昨年が4.8km2から今年は1.3km/2となり1/3の消費量になったとしています。

イーマートではこのようなロール状の薄いビニールの設置箇所を1店舗あたり平均13ヶ所設けていたものの現在は平均で8ヶ所に減らしビニールの使用を呼びかける張り紙をだしたことで結果的に使用量が大幅に減ったと説明しているとのことです。同様にロッテマートでも昨年比で70.2%使用量が減ったと分析されています。

韓国ではこのような生鮮食料品についてはこれまでパックとラップで個別梱包されたものが少なく、施行後は個別梱包されたことで結果的に薄いビニールを使用することが少なくなったという記載がされています。したがって既にそのような販売がされていることが多い日本では薄いビニールの大幅な削減は難しい可能性があります。