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高高度を飛行することができる軍用無人機に関して、リビア上空で中国が開発したと考えられる無人攻撃機が飛行している様子が撮影されたと報じられています。

軍事系ニュースサイト『The Aviationist』によると先月30日フランス人の航空記者だという人物のツイッターアカウトにリビアの首都トリポリ上空を飛行していたという無人機を撮影した様子を投稿しました。その後この投稿はなぜか削除されたものの投稿されていた写真を詳しく分析したところ中国が開発した翼竜II(WL-2)の可能性が高いことが分かったとしています。撮影された写真では両翼に8発のミサイルが確認できこれは中国製のBlue Arrow-7という射程2~7kmの空対地ミサイルの可能性があるとしています。

Let’s Talk About The Photo of Chinese-Built “Wing Loong” Drone (Likely Operated by UAE) over Libya. – The Aviationist

記事によると問題の写真は無人機の影などから早朝に撮影されたものの可能性が高いとしており、この機体を運用しているのはリビア軍ではなくアラブ首長国連邦の軍隊としています。

アフリア北部、地中海に面しエジプトに西に位置するリビアはカダフィ政権が崩壊した後、2014年から内戦状態に陥り東側にイスラム過激派とのつながりがある国民合意政府(トリポリ政府)、西側にはリビア国民軍(LNA)が対峙しており、アラブ首長国連邦はこのLNAを支援しています。翼竜IIについては今年5月にアラブ首長国連邦がトリポリ政府を攻撃するため夜間攻撃機に翼竜IIを投入したという一部報道がありました。

▼翼竜II
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アラブ首長国連邦は武器購入国を多様化させており、アメリカをはじめロシア、イギリス、ウクライナ、フランス、ドイツから購入している実績があります。また1989年には北朝鮮からスカッドBという弾道ミサイルを購入していたことも明らかになっています。