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日々様々な症状を訴える患者を個別に診察している医師。過去の症例やレントゲン、CTなど適切に判断するという能力が求められるのですが、韓国で脳出血で病院に訪れた患者を酔っぱらいなどと判断しその後死亡させたとして業務上過失致死傷罪が言い渡されたと報じられています。

韓国メディアSBSによると、2014年5月地方病院に鼻血を出しながら緊急治療室に来院したものの、担当した医師が患者を単に酒に酔っただけだなどと何も検査を行わずその後帰宅させ死亡した事案について、最高裁判所は40代の医師について業務上過失致死傷罪とし禁錮8ヶ月執行猶予2年を言い渡したと報じています。

'뇌출혈 증상' 그대로 귀가시켜 사망…의사 금고형 집유 확정

記事によると、来院した患者の様子として鼻血を出している以外も右眼にアザのような痕があり晴れるなど強い衝撃が加わっている症状が確認できたものの40代の医師は、この患者に対して「酒に酔っていて治療することが出来ない」などと同じく来院していた妻に対して意味不明なことを言い出し、CT撮影など適切な措置をしていなかったといいます。その後、患者は帰宅させられたものの症状が悪化し、結果的に脳出血で死亡。患者は頭蓋骨骨折をしていたことも確認されていました。

担当医師が当時、脳出血の症状を判断できたのかについては第一審、および第二審では被害者の頭蓋骨骨折や脳出血の可能性について十分に予見できたとし有罪の判決がくだされていました。また、妻に対して脳出血の可能性があるという指摘も一切しないまま帰宅させたことに付いて、業務上の注意義務を怠っており、この行為と被害者の死亡には因果関係があると最高裁は判断したとのことです。

またこの判決について40代の医師は求刑が重すぎるなどと上告していたものの最高裁は下級審の判断は正しいと判断したとのことです。