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人類が用いる最大の兵器といえば水爆を含む核兵器です。これに関して依然として緊張状態にあるアメリカと北朝鮮が仮に戦争になったとして、アメリカが北に対して1発の核兵器を用いた場合、推定で230万人の北朝鮮人が死傷し、うち150万人が死ぬという内容が掲載されました。

これはアメリカのThe National Interestという政治および軍事系のサイトが掲載したもので、あくまでWeb上でシミュレーションすることができる核爆発の威力とその結果から導き出したものとして、アメリカが北朝鮮の首都平壌に対して核攻撃を実施した場合として推定230万人、こちらも推定で北朝鮮の人口の6%が一掃されるとしています。

元データなっているのはNukeMapという誰もが利用できる任意の地点で核兵器を爆発させた場合に想定される被害を確認することができるサイトを利用したものです。従って、あくまでそのような結果も考えられるという大雑把な内容になります。

記事によると、まず国連人口統計などによると北朝鮮の総人口は2528万人で、その首都平壌については実はロサンゼルスよりも人口密度が高いとしています。その結果、アメリカで最も威力のある出力1.2メガトンの核兵器『B83』1発を炸裂させたと想定した場合、平壌市内の建物はほぼ姿を消し、市内の多くの住民らは放射線被曝などの影響から最大でも数週間程度以内に死亡する人は50~90%に達するとしています。

▼B83(重量1トン、80キロトン~1200キロトンの出力調整可能な威力可変型水爆)
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これらの数値はそもそも平壌にそれだけの人口がそもそも集まっているのかすら怪しいものであり、極めて大雑把な被害を推定しただけのもに過ぎず、防空壕などがあることを考えれば被害者は大幅に減る可能性も考えられます。

いずれにしても現在世界の核保有国が運用している水爆や核兵器はこの規模の威力のあるものが含まれており、仮に核兵器が用いられれば第二次世界大戦時の日本で発生した核兵器による死者数とは桁違いの犠牲者がでることは認識しておく必要があります。