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長らくその存在が隠された世界初の実用型ステルス機F-117。現在は全機退役しており配備はされていないのですが、先日この機体がカバーをされ輸送されている様子が撮影されたと報じられています。

The Aviationistによると、現地時間2019年8月16日、カリフォルニア州パームデル郊外のグレー・ビュート・フィールド空港近くで大型のトラックの荷台にステルス攻撃機で知られたF-117の胴体が運ばれている様子が撮影された報じています。

Another F-117 Nighthawk Fuselage Spotted in Transit in California along Columbia Way. – The Aviationist

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この写真を撮影したのは同じくカリフォルニア州の航空専門の写真家で、彼によると運ばれた機体は「非武装化され最終的にどこかに展示される機体ではないか」とし「この機体はモスボールとして倉庫内に置かれていた機体の一つと考えられる」とも主張していました。

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世界初の量産・実用型ステルス機となったF-117は今から10年以上前の2008年4月に正式に引退しました。引退後エンジンなどは取り外されモスボールとしてトノパー・テストレンジにある屋根付きの倉庫内で保管されている様子が撮影されていたのですが、近年この機体が何らかの試験で飛行している様子が複数撮影されていました。



また2017年11月14日にも今回と同じ用に黒いカバーで覆われたF-117が輸送されている様子が撮影されており、その後もF-117の試験飛行と考えられる機影が確認されていることを考えると何らかの改修が施され飛行状態にまで再整備されている可能性も考えられます。