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海外メディアによると先日カリフォルニア州でこれまで条約により保有出来なかった地上発射型中距離巡航ミサイルに関して初めて試験を実施しこれに成功したと報じられています。この巡航ミサイルは核兵器を搭載可能なトマホーム型兵器となっています。

Defense Newsによると米国防総省が発表した内容として、現地時間19日アメリカ海軍の管轄化にあるというロサンゼルス沖合のサンニコラス島にて地上発射型の巡航ミサイルを発射し500km離れてたターゲットに正確に命中したと報じています。

Pentagon tests first land-based cruise missile in a post-INF treaty world (WATCH)



今回試験されたミサイルについては詳細は不明なのですがランチャーはイージス・アショアで使用されているMark 41垂直発射だったとしており、ミサイル本体は地上発射型トマホークとしているのもののジェネラル・ダイナミクス製のBGM-109Gグリフォンではなく正確にはこれの派生型だとしておりアメリカのミサイル最大手のレイセオン製だとしています。

これに関してロシアは「イージス・アショアは中距離核戦力全廃条約(INF)違反だ」過去に繰り返していたことが現実になるものと考えられ今後、イージス・アショアに核兵器を搭載可能な地上発射型トマホークが配備される可能性が考えられます。



▼BGM-109Gグリフォン
BGM-109G

今回試験されたミサイルは正確にはBGM-109Gではないものの、このミサイルの仕様としては重量が1.2トン、全長5.56m、射程はカタログスペックとして1200kmあるとされ弾頭には専用に開発された威力可変式のW84(0.2~150kt、広島型原爆の0.01~10倍)を搭載可能です。しかしINF条約により運用が中止されておりミサイルは廃棄されたものの核兵器は取り外れ保管状態にあります。



▼W84の搭載位置
W84