XCY X30 mini

スマホの普及などの理由でPCの出荷台数が少なくなっていると報じられているもののやはり本格的な作業をするにはスマホではなくPCが必要です。そんな中、XCY X30 miniという謎の1万円台小型ベアボーンが人気を集めているとのことです。どのような製品なのでしょうか。

Buzzap!で取り上げるたび、とんでもない反響があるIntelのCore i7採用で1万円台の超コンパクトデスクトップパソコン。先日数量限定で過去最安値になったことをお伝えしたところ、一瞬で上限に達してしまいましたが、日頃のご愛顧を感謝して、Buzzap!読者限定で割引が復活しました。詳細は以下から。

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今回1万円台のPC(正しくは17,132円、送料は無料となっている)が販売され人気を集めているとのことなのですが、本当にお買い得なのか詳しいスペックを見ていこうと思います。

まずこのPCについてはこの商品をただ買っただけでは使用することはできません。別途OS(Windows10)を購入する必要があるほか、記憶装置としてmSATA SSDもしくは2.5インチSSD(内蔵できるのかは不明)、さらにメモリの3点を最低限用意する必要があります。またキーボード、マウスも別売です。

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肝心のCPUについてはインテル Core i7-4500U プロセッサーです。性能としてはベースクロック1.8
GHz(ターボ3GHz)のデュアルコアとなっており、少なくとも一般的な3Dゲーム、高解像度の写真・動画編集などは不可能です。利用方法としてはウェブサイト閲覧程度、ワード・エクセル、iTunesなどの音楽再生など負荷が少ない処理に限られると思ったほうが良いと考えられます。

主なインターフェイスはUSB 3.0 ポート4つ、2.0が2つ。有線LAN(無線LANも内蔵)、HDMI、アナログのVGA出力となっています。

XCY X30 miniは買いなのか?

前提としてこのPCはメモリーの実装やWindowsのインストールなど自作PCの知識が必要であり、PC初心者やWindowsの入れ方が分からない人には向いていません。また光学ドライブも内蔵していないためOSのインストールはUSB接続の外付けドライブかUSBメモリ、SDカードを用いる必要があります。

結局、メモリーなどを購入すると2~3万円近くなると考えられ、最低限PCが必要だと思っている方、メインPCが壊れた場合の緊急用のサブPC、余ったパーツを再利用する目的など、利用者もまた利用方法も限られると考えられます。

いままでPCが無いと出来なかったことがスマホで出来てしまったり動画や音楽の閲覧もテレビに接続するFireTVなど5000円もしない端末一台でできるようになっていしまった時代にこのようなPCは逆に利用方法が限られてしまっていると考えられます。