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病気や怪我、検診・検査などで入院することがありますが、韓国の病院では今年9月より入院する場合は必ず身分証明書を提示しなければならないという措置が施行されました。

韓国メディアYTNによると、先月末まで入院する際は健康保険証や身分証明書の提示は必要はなかったものの、健康保険の不正使用が相次いだことで9月より入院約定書への署名と各種証明の提示が必要になったとしています。

[사회]9월부터 병원 입원환자 신분증 확인...부정수급 방지 | YTN

記事によると、韓国では健康保険の受給資格が無い人が他人の住民登録番号などを不正盗用するという事件が相次いたといいます。健康保険公団によると具体的な数値として過去6年に摘発された件数だけでも31万件、不正診療費は77億ウォン(約7億7000万円)に達しているとのこと。

記事によるとこのような健康保険証の不正受給については主に知人同士、親戚同士により行われることが多く摘発が難しいという側面があったといいます。
過去に摘発された例として、外国籍のA氏は弟の住民番号を盗用し実に300回も診療を受け健康保険公団から520万ウォン(約52万円)を不当得ていたことが発覚しました。また他の事例としてはB氏は友人の住民番号を盗用し400回の診療を受けていたことが明らかになり不正に得ていた507万ウォンを返還する出来事があったとのこと。

このようなことを重く見た韓国政府は9月からの身分証明書の提示以外にも10月からは健康保険不正受給者については2年以下の懲役または2000万ウォン(約200万円)以下の罰金になり、これまでよりも『2倍』となる罰則に強化されたとのことです。