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去年韓国で肺がんを引き起こす放射性希ガス『ラドン』を放出するラドンベットが社会問題になったものの、最近まで販売されていたソファーや女性用下着からまたもラドンが確認されたと当局が発表しています。

韓国メディア連合ニュースによると、原子力安全委員会は韓国水脈教育研究協会やエイチビーエスライフなど8社が製造・販売していたソファーや電気マット、女性用下着などから放射性希ガス『ラドン』が過確認されたとし、2013年以降販売されていたという8149点を回収するよう命じたと報じています。

"여성 속옷·소파에서도 '라돈'…끝나지 않은 '라돈 사태'" | 연합뉴스

記事によると、原子力安全委員会の発表としてこれら製品には共通してモナザイトという鉱物が使用されていたと説明しており、去年問題となったラドンベットと同じ用に繊維にモナザイトが組み込まれたものと考えられます。



具体的な線量にちては2017年から19年にかけ販売されていたソファーについては年間被ばく線量は1.8mSvとしています。これはソファーから7cmの高さで毎日10時間使用した場合の数値としています。また女性用下着については下着から10cmの高さで17時間使用したとした換算で年間被ばく線量1.18~1.54mSv。韓国水脈教育研究協会が販売していたパッドについては2cmの高さで毎日10時間使用した場合の被ばく線量は15.24~29.74mSvとそれぞれ測定されました。

原子力安全委員会によると「当該業者業が製品を最大限迅速に回収及び処分するよう徹底的に監視する」としており合わせて「製品を使用した消費者に対して健康の不安などを解消するため専門家の無料相談などを実施する計画がある」と説明しています。

韓国ではマイナスイオン効果などと称しモナザイトなど放射性物質原料を含んだブレスレッドやネックレス、また日常的に使用する衣服や寝具などに混入するケースが相次いで確認されました。