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今月韓国で発生した極めて致死率が高いアフリカ豚コレラに関して新たに韓国最北西部に位置する金浦(キンポ)で確認されたと報じられています。韓国ではアフリカ豚コレラが河川『漢江』を超えたことで本格的に流行するのではないかという懸念が高まっています。

韓国メディアSBSによると、先日4例目のアフリカ豚コレラが確認されたと報じられていたもののこれとは別に金浦(キンポ)という北朝鮮と国境を接する地域で新たに感染が確認されたと報じています。

김포, 집중 방역에도 뚫렸다…남쪽 추가 확산 초비상 | SBS 뉴스

記事によると、これまでアフリカ豚コレラが確認されていたのはいずれも北朝鮮と国境を接していたものの漢江の北部地域に留まっていました。しかし、今回は川を超えた南側に位置している地域でこれまで6つある重要管理地域のうち1つで集中防疫が実施されている地域だったものの感染が確認されたことになります。

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韓国では金浦の南部には忠南地域があり、この地域は韓国最大の養豚場があり農家数は1140件、230万頭が飼育されており、仮にこの地域でアフリカ豚コレラが確認された場合韓国内の養豚が崩壊する可能性があると懸念されています。

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韓国ではアフリカ豚コレラが確認されてから1週間が経過したものの現時点で感染経路は明らかになっていません。記事によると野生のイノシシによる媒介が考えられるもののこれまで確認されてきた坡州や漣川とは異なり金浦には野生のイノシシはほとんどいないことから、坡州や漣川とは感染経路が異なるのではないかと考えられています。

いずれにしてもアフリカ豚コレラは対岸の火事という問題ではなく、海を隔てた大陸側では蔓延している可能性があり、いつ日本国内に入ってきてもおかしくないという状況です。また日本でも対応が遅れたことで豚コレラ(アフリカ豚コレラとは異なる)が各地で発生していることを考えると感染を防ぎきるのは物理的にも難しいということは既に明らかになっています。