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韓国で相次ぐ養豚場としては致命的なアフリカ豚コレラが拡大をみせている件について、その感染エリアが北朝鮮からも流れ込む臨津江(りんしんこう)一帯となっていることから感染ルートはこの川にある可能性があると報じられています。

韓国で毎日のように発症確認されている致死率の高いアフリカ豚コレラに関して、韓国の国会対政府質問に出席したイ・ナギョン首相はアフリカ豚コレラが河川を通じて国内に入ってきた可能性があると言及したと報じられています。

이총리 "돼지열병 북한서 내려왔을 가능성 인지해야" | 연합뉴스

イ・ナギョン首相は「あくまで推測に過ぎないが」としたうえで、「北朝鮮が世界の動物保健機関にアフリカ豚コレラを申告した直後に国境地域の警戒所を歩き回った可能性がある」などと主張しました。また「実際にこれまで確認された9件(27日現在)は全て国境対地で感染が広まっている」とし「5件は江華島(臨津江の河口付近)に集中しているため現在集中措置を講じている」と説明しました。

臨津江
こちらの画像が臨津江(赤線)です。支流などはいくつかあるのですが上流は北朝鮮にあります。黄色枠は発症が確認された地域です。

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そしてアフリカ豚コレラの発症状況です。こちらは25日までの7例を示したものになります。このように北朝鮮との国境付近でかつ臨津江とその河口付近で感染および発症が確認されています。

現在のところ北朝鮮側から流れ込む臨津江が感染ルートとなっている科学的根拠はないのですが、可能性はゼロではなく今後調査が行われるものと考えられます。

ちなみに韓国では今回のアフリカ豚コレラの北朝鮮ルート説については2010年7~8月にかけ北朝鮮から流れてきた地雷流出事故というものがあり、これに似ているのではないかとの指摘もされているとのことです。