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国際宇宙ステーション引退を控え次なる宇宙開発としてアメリカが計画しているアルテミス計画に関して、日本の内閣府宇宙政策委員会はこの計画に正式参画する方針を明らかにしました。

内閣府の宇宙政策委員会は17日、米国が2024年までに目指す月面着陸計画への参加を決めた。政府は年内にも正式に米国に伝達する。月を周回し、宇宙飛行士が拠点にする小規模施設の建設で技術協力する方針だが、日本人飛行士が月周回軌道や月面を目指すことができるかどうかは不透明だ。

MSNニュース
今回日本が正式に参画することになった月面着陸計画。これは以前アメリカ人宇宙飛行士が月面着陸を行ったアポロ計画と同じ様に『アルテミス計画』と呼ばれています。アルテミス計画ではアポロ計画のようにダイレクトに月面着陸を行うのではなく、月軌道上に小型宇宙ステーション『ゲートウェイ』を建設し一度この宇宙ステーションにドッキングした後、着陸船に乗り換え月面を目指します。

今回日本が参画することで担当することになるのはこのゲートウェイの居住モジュールの建設です。詳細は不明なのですが小さい居住棟とのことで予想ではInternational Habitation Module(I-HAB)を担当することになるものと思われます。

International. Habitation Module_1

International. Habitation Module_2

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International Habitation Moduleはゲートウェイの中央付近にあります。

日本としてはゲートウェイ構想が発表された以降に、この計画に参画し貢献したうえで将来的に日本人宇宙飛行士による月面着陸を目指す計画が発表されていたことがあります。ただ、現時点で日本人宇宙飛行士の月面着陸が実施できるのかははっきりしていないのは事実なのですが、少なくともゼロではないことは確実です。

このモジュールの打ち上げについては2024年頃とされているのですが、現在このモジュールを打ち上げるNASAのロケットスペースローチンシステムの開発が遅れていることもあり具体的な時期については年単位で延期されることが予想されます。