image_37

みなさんも一度くらいは自身のIQ(知能指数)を測定したことはあると思うのですが、最近このIQが高ければ高いほど病気になりやすい傾向があることが分かったとのことです。

頭が良ければ、高い収入や社会的地位を手に入れることが可能なことから、知能が高い人ほど健康に生きられるようにも思えます。しかし、知能指数(IQ)が上位2%の人しか加入できない団体であるメンサの会員を対象とした調査により、IQが高い人ほど心身の健康を損ないやすいことが判明しました。

GIGAZINE
この論文はScienceDirectに掲載されたもので、記事によるとピッツァー大学の心理学研究チームが行ったもので、1946年にイギリスで創設された MENSA(メンサ)という高IQ(全人口の上位2%のIQ)の持ち主3715人に対してアンケート調査を行った結果、食物アレルギーや喘息、自己免疫疾患などいくつかの項目が平均天気なIQの持ち主よりも有病率が高いことが分かったというものです。

image

こちらの表は黄色が全国平均、橙色がその病気の診断を受けたメンサ会員・茶色が医師による診断と自己診断を合計したメンサ会員の有病率です。項目は気分障害・不安障害・注意欠陥多動性障害・自閉症スペクトラム障害・アレルギー・ぜんそく・自己免疫疾患です。

黄色と橙を比較してもわかるように明らかに全国平均よりも高IQの人はこれら有病率が高い傾向があることがわかります。

同じものを食べ、同じような環境で生活をしている人間にも関わらずなぜこのような差がでたのか。詳しい原因は明らかになっていないものの、あくまで説として過度激動という一般人よりも異なる言動、例えば異常なほど物事に集中したり変わった振る舞いなどが外部から指摘されそのストレスで健康を残っているのではないかとしています。

また他の説としては、そもそも高IQの人はそのような知能を活かす仕事などに就いており運動不足や社会的活動に割く時間がないため結果的に不健康になっているのではないかとしています。

単純にストレス一つでアレルギーや自己免疫疾患を引き起こすとは考えづらく、生まれ育った環境や幼い頃の生活習慣などが大人になり病気を引き起こしている可能性もゼロではないのですが、いずれにしても高IQの人はこのような病気を患いやすい傾向があるのは違いないと考えられます。