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最近中国の一部地域では家庭から出されるゴミがようやく分別されるようになったことは以前お伝えしたのですが、このようなゴミに関して新たにゴミ管理条例の修正案が発表されその一つとして、レストランなどでは使い捨ての割り箸が今後使用できなくなるという内容が記載されていたといいます。(画像は上海市)

聯合新聞網によると、北京市固形廃棄物管理規則修正案が今月13日公開され市民からの意見が募集されていると報じています。

跟進上海…北京將實施垃圾分類 個人違規要罰200元 | 大陸傳真 | 兩岸 | 聯合新聞網

記事によると修正案では北京市におけるゴミ出しは4つに分類されます。具体的には生ゴミ、有害ごみ、リサイクルゴミ、その他のゴミで、家庭ごみについては分別収集容器にゴミ出しする必要があり、分別せずにゴミ出しするなど怠った場合は、200元の罰金とし中国で運用している個人の信用情報にもキズが付くとしています。

また飲食店やフードデリバリーサービスの事業者は使い捨ての割り箸やスプーン、容器を消費者に提供している場合について今後期限に制限を設けるとしており、期限を過ぎても改善されない場合は1000~5000元(約15,000~77,000円)の罰金となるとのこと。

さらに宿泊業者についても客室に設置されている使い捨ての日用品、つまりシャンプー類・石けん・歯ブラシ等は消費者に提供していはいけないとしており、これも期限までに改善出来ない場合は1000~5000元の罰金になるとしています。

地域のゴミ分別として企業では基本的に4種類のゴミ箱を設置することが義務付けられるとしており、公共施設ではリサイクルゴミとその他のゴミの2種類、台所ゴミが発生するところでは生ゴミ用のゴミ箱を設置しなければならないとのこと。

日本ではゴミの分別については地域より異なるものの何らかの分別は必ず実施されています。当たり前のような分別については中国では未だに実施されていない地域が大半であり、まずは大都市圏を中心に分別が行われていくということになります。
中国ではさらに短期間、短時間しか使わないようなものも纏めて規制していこうとしており、増え続けるゴミを抑制することで収集やリサイクルにかかる費用の削減も目指しているのではないかと考えられます。