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アメリカを中心に民間企業がロケットを開発するという取り組みが多く発表されているのですが、先日韓国のベンチャー企業であるペリッジーエアロスペースが重量約1.8トンのロケット、ブルー・ホエール 1を来年7月に打ち上げると報じられています。

ロシアの宇宙ニュースサイト『Космическая лента』によると打ち上げるのは『Blue Whale-1(以下、ブルー・ホエール 1)』というロケットで、サムスンなどの企業から1200万ドルの投資を元に開発されたものになります。投資額についてはニュージランド系アメリカ人が設立したロケットラボのエレクトロンロケットに比べると一桁ほど少ない額としています。

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ロケットの性能に関して同社によるとブルー・ホエール 1は直径は76cm、全長8.5m、重量1.79トンで2段式の超軽量ロケットとしています。打ち上げ能力については地上500kmの太陽同期軌道に最大50kg。これを約200万ドル(2億1600万円)で行うとしています。

ペリッジーエアロスペースによるとロケット開発チームは2012年に結成され昨年の段階で打ち上げの各種手続きは既に済んでいるとのこと。またブルー・ホエール 1の開発に関しては韓国の公的機関であり日本でいうJAXAにあたる『KARI』から技術支援を受けているとのこと。

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打ち上げについては現時点で2020年7月1日を予定しており、ペイロードには実際の人工衛星と同じようなダミーペイロードを搭載しています。実際の本打ち上げは再来年の2021年を予定しているとのことです。

また打ち上げは韓国本土で行われるのではなく韓国からオーストラリアまでロケットを輸送し行われるとのことです。同社は将来的に地球低軌道に200~300kgの運搬能力のあるロケットの開発を目指すとしています。