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パソコンや据え置き型のゲーム機以外も、モバイル端末でもゲームをプレイできる時代。さらに一昔前のゲームとは根本的に異なるのは特定のアイテムを入手するために課金する必要があることです。この高いギャンブル要素も含まれている現代のゲームに関して、中国政府はプレイ時間、課金金額などの規制を発表しました。

CNNなど海外メディアが伝えたところによると、中国政府は今月5日、18歳以下の青少年に対してオンラインゲームの規制を設ける措置を発表しました。

CNN.co.jp : 中国、18歳未満のオンラインゲームを制限 依存症対策で

具体的には規制されるのはインターネットに接続し対戦やゲームを進めるオンラインゲームとしており、文面だけではオフラインゲームは規制はされていません。そのうえで、オンラインゲームに関してはゲーム接続に対して実名登録をすることで個人情報を管理し、厳しく制限するという内容になています。

具体的には、規制されるのは中国国内から利用可能なゲーム、つまりダウンロードし接続可能なすべてのオンラインゲームとしています。具体的な規制要素は以下のとおりです。

■ゲームのプレイ時間
プレイ時間は平日1時間30分、土日祝日は3時間以内
18歳未満は20時から翌8時まで禁止

■1ヶ月あたりの課金
8歳未満は課金要素のあるゲームはプレイ禁止
8~16歳は200元(約3100円)
16~18歳は400元(約6200円)
現時点では中国政府が個別に個人情報を元にした規制を行うのではなく、まずはゲーム会社に規制を設けさせ子供の保護者に対して規制を求めていくという対応になっています。中国政府は家庭ので協力が不可欠としており「保護者が子供に対して制限しなければ効果は見込めないだろう」という趣旨の説明しています。
中国におけるオンラインゲーム人口は5億人程度いるといわれる規模で、同様の懸念がされている各国にも規制が広まっていくのかは不明です。

今の親世代といえば日本ではスーパーファミコンやプレイステーションといった高性能かつ、多ジャンルのゲーム時代を過ごした世代です。ゲームがどれだけ楽しいものなのかは多くの方が知っていると考えられるのですが、当時とは異なる個人の所有物であるスマホに入れることができる以上、ゲームのプレイ時間そのものを規制するというのは難しい側面もあると考えられます。