ニューヨーク・タイムズによると、航空機内から出されたゴミの量だけで全世界で670万トンに達したと報じました。目に見えてゴミは出ていないようにも感じる旅客機。いったい何が原因でこれだけのゴミが発生しているのでしょうか。

記事によると、数値は世界300以上の航空会社が加入している国際航空運送協会(IATA)により発表されたもので、2016年は1年間で520万トンだったのに対し、2018年には670万トンものゴミが旅客機内からだされたとしています。これは旅客機を利用した一人あたり平均としては1.36kgに達するとしています。

いったいなにがここまで多くのゴミを出しているのか。その大半を占めているのは機内食です。いくつかの国では厳しい食品規制や廃棄規制を満たす必要があり、長距離飛行になればなるほど鮮度と衛生管理を強化する必要があるため個別梱包が施されているといいます。内訳としては機内から出されるゴミの33%がこの機内食のゴミでありうち28%が紙類、12%がプラスチックゴミとのことです。

このゴミの量は今後どのように推移していくと予想されているのでしょうか。IATAによると今後10年内に現在出されているゴミの量の2倍に増加するとしています。これは格安航空会社の誕生によりより多くの人が航空機を利用するためだとしています。
一方で、航空会社としては特にプラスチックゴミの削減するためアラスカ航空では来年までに7割を削減するなどと各社発表しています。