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より安価に人工衛星を宇宙に送り込むビジネスが海外で進められていますが、日本国内では和歌山県に位置する紀伊半島で国内初となる民間ロケット発射場の建設に向けて起工式が行われたと報じられています。

国内の複数メディアによると、起工式が行われたのはキヤノン電子や清水建設などが設立したスペースワンが運用を目指す民間ロケット発射場です。建設されるのは串本町田原地区という紀伊半島最南端付近で、本州では最も南に位置しておりロケットの打ち上げには適したエリアになっています。

和歌山に民間ロケット場 21年度運用開始へ起工式 - 読んで見フォト - 産経フォト



記事によると、スペースワンは現在高さ18m、重量23トンの小型ロケットの開発をしており、2020年代にも本格的な運用を目指すとしています。

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具体的に性能は搭載可能な人工衛星は直径最大1.15m、高さは2.36m。ロケット本体は固体ロケットを3段式と軌道変更用に液体推進系を1基搭載しています。打ち上げ能力は高度400kmの太陽同期軌道に160kg、500kmに150kg地球低軌道は高度500kmに250kgです。

同ロケットと発射場のコンセプトとしては『契約から打上げまでの「世界最短」と、打上げの「世界最高頻度」をめざす、小型ロケットによる打上げサービス。専用のロケットと射場で宇宙へのアクセスコストを下げ、宇宙ビジネスのさらなる拡大に貢献していく』としています。

発射場は2019年に着工し2021年に完成を目指します。また2020年代半ばには年間20回の打ち上げが計画されているとのことです。