中国不発弾_1

ジョギングをしていて軍用兵器を拾うことができるのは日本では福岡県くらいしか存在しないのですが、一方中国ではジョギング中に拾ったという不発弾を、あろうことか投げていた男が現れたと報じられています。

中国メディア『凤凰网』によると、中国江蘇省常熟市海舟町に暮らす60歳を超えるという王さんは今月18日午前6時ごろ毎朝欠かさないというジョギングにでかけたところ、川沿いを走っていたところで半分ほど埋もれた状態の金属の塊を見つけたと報じています。

苏州 | 常熟一老伯发现炮弹 竟用力扔出十几米_江苏频道_凤凰网

王さんは金属の塊を拾い上げたところ重さが3kgほどあり形状から何らかの手榴弾や砲弾であることに気づいたといいます。しかしこの王さん、その後の扱いがあまりにひどいものでした。

なんと王さんは「映画やテレビのように十数メートルほど投げれば仮に爆発しても大丈夫だ!」と思い込みとりあえず投げてみたといいます。この爆弾は予想通り遠くに投げる事ができたものの爆発しなかったといいます。そこで王さんは考えました。「これは爆弾じゃないかもしれないな」と。そこで王さんは投げた爆弾を手に取り近くの警察署まで持って行ったとのこと。

中国不発弾_2

しかしに警察署の職員は明らかに爆発物だと判断し、ダンボールに砂を入れて爆弾が爆発しないように埋めたといいます。その後、誰も居ないところまで運ぶという対応を行ったとのこと。

その後の調査で、王さんが拾ったのは迫撃砲の古い不発弾であることがわかりました。警察当局は「不発弾は古くても爆発する可能性があるため、仮に拾った場合は触れることはせず警察に連絡してほしい」と呼びかけを行ったとのことです。

中国不発弾_3

中国ではこの手の不発弾が多く見つかることが多々あり、過去にもこの不発弾を不用意に取り扱ったことで爆発し死者がでるなど被害が発生しています。

具体的には2009年には30年前に昔拾ったという信管付きの迫撃砲弾を使い筋トレをしていた謎の中国人がいる他に、2011年には大雨で流れてきた米軍製の古い迫撃砲弾を発見、その後一部の住人が「火薬が売れるんじゃないか」などということになり地面にたたきつけて火薬を取り出そうとしていた行動が確認されています。

また中国で不発弾による最大の被害になったと考えられる例としては2011年に発生した魚雷の爆発事故があります。これは前年に海底から引き上げられたという謎の金属について当局もよくわからないとして放置していたところ、実は魚雷であることが後に分かり、鉄くずとして売ろうと考えていた男が叩くなどしていたところ爆発。この爆発で直径10mほどのクレーターができ、近くの漁船も被害を受けるという出来事が発生しています。