
アメリカの航空宇宙・軍事大手ボーイングが開発している最新の旅客機ボーイング777X。今年9月にハイブローという試験を行っていた際にドアが吹き飛ぶ事故が発生していたことに関して、実は胴体部分にも著しい損傷が広がっていたことが明らかになりました。
The Seattle Timesなど海外メディアが伝えた内容として、現地時間2019年9月5日、地上にてハイブロー試験という試験機が初飛行する前に実施される通常の飛行では発生することはない極端な試験をおこなっていたところ、貨物室のドアが吹き飛ぶという事故が発生した件です。
Boeing 777X’s fuselage split dramatically during September stress test | The Seattle Times
当初、このような出来事があったとは伝えられていたもののどのような事故になったのか、損傷具合などを示す写真は一切公開されず詳細は明らかにされませんでした。ただ、シアトルタイムズが独自に入手した資料として、これまでボーイングなどが発表していた内容とは異なり、実際はかなり大きな損傷になっていたことを伺えるものになっています。

Photo:The Seattle Times
まず今回の試験は気密試験中に最大荷重の1.5倍上回る負荷をかけて主翼を曲げるというもので3秒間耐える必要があるとのこと。一方、最初に破損した箇所は旅客機の主翼付近にある胴体部分でここが破損した結果、加圧状態にあった内部が急減圧し貨物室のドアが吹き飛ぶという事故になったとしています。
この事故に関して今後どのような対応が進められるのかについては、コンピュータモデルを再設計することで破損箇所を強化する対応を行えば同様のテストを行うことなく試験は通過することができるとのこと。
従って、今後の初飛行試験や納入に遅れは生じないとも説明しています。

Boeing 777X’s fuselage split dramatically during September stress test | The Seattle Times
当初、このような出来事があったとは伝えられていたもののどのような事故になったのか、損傷具合などを示す写真は一切公開されず詳細は明らかにされませんでした。ただ、シアトルタイムズが独自に入手した資料として、これまでボーイングなどが発表していた内容とは異なり、実際はかなり大きな損傷になっていたことを伺えるものになっています。

Photo:The Seattle Times
まず今回の試験は気密試験中に最大荷重の1.5倍上回る負荷をかけて主翼を曲げるというもので3秒間耐える必要があるとのこと。一方、最初に破損した箇所は旅客機の主翼付近にある胴体部分でここが破損した結果、加圧状態にあった内部が急減圧し貨物室のドアが吹き飛ぶという事故になったとしています。
この事故に関して今後どのような対応が進められるのかについては、コンピュータモデルを再設計することで破損箇所を強化する対応を行えば同様のテストを行うことなく試験は通過することができるとのこと。
従って、今後の初飛行試験や納入に遅れは生じないとも説明しています。

ボーイング777Xは双発ジェットファンエンジン機としては史上最大の約幅71メートル(233フィート)の主翼を備えています。この長い翼ではICAO基準となる国際飛行場に駐機することができないため65.2m未満に収まるよう翼の先端を折りたたむ事ができる構造を旅客機として世界で初めて採用しました。
またエコノミークラスの座席の幅が最大18インチ(46cm)に拡大するなど利便性が向上しているなど特徴があります。