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「安全な地点から敵を叩く」。最近、イギリスの軍事系メディアはドイツで開発中の新しい砲を報じており、なんとその射程は155mm砲弾を使用している一方で射程は80kmに達すると報じています。(画像は参考資料)

中国メディア『环球网』によると、イギリスのJane's Defence Weeklyが報じたものとしてドイツのラインメタル社は155mmの長距離砲を開発する計画を進めているとしています。

世界独一份!德将研发新型火炮射程超80公里

この革新的な砲は『60口径』になっているとのこと。60口径とは砲弾の直径、つまり今回は155mmに対して砲身が60倍もの長さがあるというものになっているといいます。従来は52口径になっており、砲身を長くすることで飛び出す砲弾の初速を速めより長距離まで飛ばすというものになっています。

このように砲身を長くすると良い事ずくめのようにも感じるのですが、一方で問題が発生します。これは砲弾の直径が大きくなればなるほど発砲時に砲撃圧力が高くなり、砲身にかかる負荷が増すという問題です。従ってより高い精度での製造が求められるなど技術的な問題や砲身が重くなるという問題から、現在世界で配備されている155mm砲では39口径や52口径が用いられていました。

▼155mm52口径の砲身を備えたPzH2000自走榴弾砲
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ラインメタル社によると一方で従来の直径155mm砲弾を使用するのは従来どおりNATO弾薬を利用することができるためとしており、国内で使用する以外でも外国の軍隊でも利用可能な兵器として輸出面も考慮したという主旨の発表をしているとのこと。

この新型砲身は車両に搭載するタイプとして、将来は車輪付きの自走榴弾砲の砲身として配備を目指したいとのことです。