
みなさんも一度くらいは「観葉植物は空気を清浄してくれる」などと見聞きされた方も多いと思います。実はこの観葉植物による室内の空気清浄能力は極めて微量であること報じられています。
私たちの目を楽しませてくれる観葉植物。だが、部屋の空気をきれいにする効果はほとんどないという。「そんな事実は知りたくなかった」と思うかもしれないが、これが科学者の出した答えだ。ナショナル・ジオグラフィックによると、この研究はJournal of Exposure Science and Environmental Epidemiologyという学術誌に掲載されたものだとしており、過去10年に発表された論文から196種類の観葉植物に関して調査が行われたという内容になっています。
インターネットを検索すると、そんなはずはないと思うだろう。インテリアに関するウェブサイトでは、空気中の危険な化学物質を除去するという植物が数多く紹介されているし、オンラインストアでも、空気をきれいにするとうたう植物が売られている。
NATIONAL GEOGRAPHIC
結果、一般的な住宅環境におけるシミュレーションでクリーンエア供給率(CADR)という空気清浄機が室内にきれいな空気を供給する量から測定した結果、空気の質を左右するほどの有害な気体である揮発性有機化合物、例えばホルムアルデヒドを減少させるためには約45平方メートルの室内に5000本の観葉植物を設置する必要があるとしています。
ちなみに約45平方メートルとは24畳ほどの面積であり、広いリビングの隅に1本程度観葉植物を設置したところで揮発性有機化合物を減らすという効果はほぼゼロということになります。
また記事によるとポートランド州立大学の教授で室内における空気の質を研究している人物によると、「実験室の環境以外で植物が効果を上げるということには今も賛成していない」とし「植物は空気をきれいにはしてくれません。そんな作用はないのです」と断言しています。
観葉植物については確かに空気清浄能力があるとの謳い文句で売られているケースはあるのですが、これらはあくまで非室内環境の実験室内でのデータでありそのまま室内に当てはめることはできないということになります。
もちろん「本当に清浄能力があるのか?」と疑いがあったのは事実なのですが、今後は文字通り『葉やその色合いを楽しみ、自然な雰囲気を醸し出すために育てる植物』として置いておきたいところです。
