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日々発生する交通事故。車社会となった現在、車に関連する交通事故は避けることはできないのですが、この交通事故により支払われる金額に関してGDP比率では日本や欧米よりも高い傾向となっていると報じられています。

交通事故で発生する社会的費用。この社会的費用とはぶつかった対象の修理などに支払われる額やもちろん人と接触してしまった場合は医療費も含まれるのですが、実はこの費用が韓国の年間GDP換算で2.3%に達していると報じられています。

"한국, 교통사고로 연간 40조원 비용 치른다"…GDP의 2.3% | 연합뉴스

韓国メディア聯合ニュースによると、韓国交通研究院が発表した『2017年道路交通事故費用』の調査結果によると、2017年における韓国全体の道路交通事故は114​​万3175件発生し、これにより4185人が死亡、180万3325人の負傷者が負傷したとしています。

ここから交通事故の被害に関して経済的価値に換算した場合、約40兆574億ウォン(約3.7兆円)に達すると推定され、GDPの2.3%に達するとしています。これがどの程度の数値なのか。記事によると年は違うものの、アメリカでは2010年における社会的費用はGDPの1.85%、日本は2009年で1.35%、イギリスは2016年で1.86%としており、これら先進国よりも高い数値となったとのこと。

2017年における2.3%と数値については2016年よりも死亡事故が107人減り、負傷者も4万3000人あまり減ったことで前年よりも0.4%減った数値になっているとしています。

交通研究院の関係者は「交通事故は人的要因と車両および環境要因が複合的に作用して発生する」とし「交通事故を減らすためには政府が学術研究と予算支援・制度支援を並行して実施し、中央政府と地方自治体の共同での努力が重要だ」と述べています。

これから年末にかけて慌ただしくなる方も多いのですが、この社会的費用の数値の中に自身の起こした事故が入ってしまわないよう注意したいところです。