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夜空を見上げると銀河系内にある無数の星が輝いて見えますが、実はこれまで観測された中に原因が未だに明らかになっていない恒星が突然消失したと考えられる天体が確認されているそうです。これに関して専門家の一部では知的生命体の活動が原因ではないかという説があるとしています。

スウェーデン王立工科大学やストックホルム大学など複数の研究チームが発表した論文として、20世紀つまり、西暦2000年までに観測された銀河系内のデータと21世紀、2001年以降に観測されたデータを比較検証したところ、機器の問題から生じたエラーなどの原因とは考えられない恒星の突然の消失減少が確認された天体が100個ほど確認されたとしています。

Weird ‘Vanishing Stars’ Could Potentially Be Aliens, Study Claims

この論文については様々な大学といった研究機関が携わっているもので、再現性が乏しい胡散臭い論文とは異なっています。それによると2017年以降、Vanishing & Appearing Sources during a Century of Observations(VASCO)という過去の観測データから消失した天体を探すという研究で明らかになったものだとしています。

恒星が消失する現象については晩年を迎えた天体が白色矮星になったり超新星爆発を起こす例、またブラックホールに飲み込まれる例が考えられるものの、白色矮星になるまでには相当な時間が必要であり、超新星爆発についてはとてつもない爆発現象となるため現代の技術では確実に観測されその残骸が必ず残ります。またブラックホールに飲み込まれるという現象についてもそれ自体が極めてマレでありわずか数十年単位でこれだけの量が発生するとは考えづらいものとなっています。

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研究者によると、恒星が突然消失するという現象はブラックホールに直接吸い込まれるでもしない限り消失するという現象は考えられないとしており、仮にこれ以外の場合を推測すると何らかの知的生命体が関与している可能性も捨てきれないという主旨の説明がされています。

観測データについては6億個(6億の恒星)が対象になったとしており、20世紀と21世紀のデータを比較した場合21世紀に観測されたデータから消えた恒星は15万個あったとしています。ただ、レンズの問題などで観測できなかった天体がほとんどを占めていたものの、100個の恒星については機器のトラブルなどではな考えられないとしており、研究チームは総じて『red transients』と呼んでいるとのとです。

▼超新星爆発による恒星の消失。必ずこのような痕跡が残る
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なぜレッドなのか、詳細は不明なのですが、研究チームによると他の天体よりも移動速度が速いという特徴があったためとしています。もちろんこれらの天体が知的生命体により消されたというのは考えづらく、何らかの物理的理由により観測できなくなったものだと論文の共同著者は説明しているとのことです。