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みなさんも一度くらいはブルーライトが睡眠に悪影響を与えているなどという表現を耳にされたことがあると思うのですが、これに関してマウスを使った実験では睡眠に影響は与えない可能性が示唆される実験データが得られたとしています。

スマホやテレビ、PCなどに当たり前のように搭載されるようになったブルーライトカット。これは目に悪影響があるというものや夜の時間帯では睡眠に悪影響を与えるなどとの理由で搭載されているものなのですが、マンチェスター大学が行った研究ではブルーライトは睡眠に悪影響を与えていない可能性があるという動物実験から得られたとしています。

What's the best colour lighting for sleep? - BBC News

記事によると、今回の研究ではマウスに人工的な光を与え身体にどれだけ影響(刺激)がでるのか調査したというものです。それによると、マウスに対して黄色の光と青色の光を強・弱で実験したとしており、結果としてマウスに刺激を与えたのは黄色の光でより弱い光を照射したときで、青い光のほうが落ち着いていたといいます。

なぜこのようなことが起こったのか。研究者によると、説として私達地球に住む生物は一日のサイクルで白っぽい色か黄色の光を浴び、日が沈むころの暖色系の色も体内時計に影響をあたえているとしています。一方青っぽい光はどちらかというよ太陽が沈んだ後の光になるとのことです。

その上で、「体内時計に強い影響を与えう光を避けたいと考えた場合は(夜の色である)薄暗い青色を使用することをオススメします」とし「逆に目覚ましや注意力を保ちたいのであれば明るい白、もしくは黄色の光が適している」と指摘しています。


ちなみに2018年に米国眼科学会(AAO)は「スマートフォンのブルーライトと失明に関連性はなく、ブルーライトは失明させない。ブルーライトは睡眠の妨げにはなっても、目を傷めるという科学的根拠はない。PC用メガネも推奨しない」などと発表してます。またブルーライトカットメガネやディスプレイのフィルターについてもその効果は実証されていないとのことです。

また「目にいい」などと唄いブルーベリー成分を含んだ商品が未だに販売されていますがこれは元々第二次世界大戦中にイギリス空軍が流したデマが元になっているとされ、ブルーベリー成分が目を良くする効果はほぼゼロとされています。