福岡県といえば2012年に拳銃とともに対戦車ロケットランチャーが押収されたほか、道端に手榴弾が落ちているなど話題となることが多い県ですが、実はここ北九州市に敵国を核攻撃することを目的とした大陸間弾道ミサイル(残骸)が発見されていたことが明らかになりました。(画像は参考資料)
北九州市八幡東区の遊園地「スペースワールド(SW)」の閉園から31日で丸2年。SWのバックヤードで野ざらしになっていた「ロケット」の行方を知りたいと宇宙ファンの男性から特命取材班に依頼があった。専門家に聞くと、SWの担当者もロケットだと思っていたものは、米軍の大陸間弾道ミサイル(ICBM)とみられるという。遊園地になぜミサイルが-。背景を探ると、冷戦時代の米国と旧ソ連の「デタント(緊張緩和)」がきっかけとなったようだ。大きなスペースシャトルのモックアップがあることで有名となっていたスペースワールド。この施設は既に閉園しているのですが、実はこの施設には展示されていないロケットの中に、なんとアメリカ製の大陸間弾道ミサイル(ICBM)の残骸が含まれていたことが分かったとしています。
ライブドアニュース
この残骸を鑑定したのは西側では初となる旧ソ連の探査機を公開したことでも有名な石川県羽咋市立宇宙科学博物館コスモアイル羽咋、顧問の高野誠鮮さんという方で、記事によるとこの残骸は1960年代の大陸間弾道ミサイル「LGM-25C タイタン2」だと指摘したとしています。
その理由として人工衛星などを打ち上げるロケットであれば特殊な塗装がされておりサビが出てこないとし、機体形状やマグネシウム合金特有の白いさびが浮き出ていることなどからタイタン2の実物の胴体部分だとしています。
また記事では非常に興味深い内容がいくつか掲載されており、
- ソ連崩壊前後には、高野さんに当時最新鋭のミグ戦闘機や偵察衛星用レンズの購入打診が秘密裏にあった
- 大量にミサイルを廃棄した米軍も技術が古いものは弾頭を外して民間に放出していた
- バブル期の日本はミサイルを輸入し、ロケットと偽って博物館に売却を持ちかけるケースもあった