太陽系の外で発見される惑星は太陽系外惑星もしくは系外惑星と呼ばれており、系外惑星の存在が正式に認められたのはそれほど昔ではなく1992年です。その後、系外惑星の観測を専門に行う装置や宇宙望遠鏡の運用が始まったことで、2020年1月現在その数は4160個あまりとされています。

特に最近、ケプラー宇宙望遠鏡は姿勢制御装置の故障により主要のミッションは終了したのですが、この間2009年以降2000あまりの系外惑星を発見しています。また未だ詳細な解析が行われていないものの、系外惑星と考えられる惑星は数千個あるとされており、その数は今後も増え続けることが予想されています。

系外惑星の探査技術の向上もありその発見数は飛躍的となっているのですが、その発見数は右肩上がりで今後も増加し続けることが予想されています。その理由は複数の系外惑星探査用の宇宙望遠鏡の打ち上げが予定されており、例えば『PLATO』という欧州宇宙機関が2026年に打ち上げ予定の宇宙望遠鏡では、予想値として2万もの系外惑星の発見が考えられています。

Finding Over 100 Million Exoplanets By 2050 – NextBigFuture.com

またアメリカの広視野赤外線サーベイ望遠鏡では5年あまりのミッションで7万～15万個あまりの系外惑星を発見する予定で、2030年頃には10万から26万個程度の系外惑星発見になると予想されています。

では2030年以降、2050年までのわずか20年間で1億個近い系外惑星はどのように発見することができるのでしょうか。これは月に望遠鏡を設置し地球の望遠鏡と連動することで直径38万キロメートルという架空の望遠鏡を稼働させることができるという未来像も含まれています。何れにしても現在稼働していないような巨大な宇宙望遠鏡等が運用されることで発見数が爆発的に増えていくと見込みがされています。

ケプラー宇宙望遠鏡であれば主要ミッションでは観測した宇宙は白鳥座のごく一部の範囲に留まっています。さらに高性能の宇宙望遠鏡が投入されれば仮に同じ箇所を観測した場合でもノイズ等で観測できなかった天体を発見できる可能性が考えられます。