アリハント級戦略原子力潜水艦

世界第2位の人口を抱えるインド。軍事的な側面から地理的にも重要な国になると言われることもあるのですが、インド海軍の公式発表として新しい海軍における造船計画として原子力潜水艦を複数保有する計画を明らかにしました。

中国の环球网軍事版によると、先月29日インドのテレビメディア『ニューデリーテレビリミテッド』が報じた内容として、インド海軍が国会に提出した資料の内容を報じています。

印度海军立下雄心要造24艘潜艇 包含6艘核潜艇

それによるとインド海軍は現在15隻の通常動力型潜水艦、そして2隻の原子力潜水艦を配備しているとし、原子力潜水艦であるチャクラはロシア(ソ連製)のものだとしています。参考としてチャクラIは670型潜水艦の1番艦K-43で1980年末にインド海軍にリースされています。そしてもう一つチャクラIIは971型潜水艦というアクラ型原子力潜水艦で、971U(K-152)というモデルが2012年よりインド海軍で運用されています。

▼アクラ型原子力潜水艦
アクラ型原子力潜水艦

一方新たに建造するとしたのは既に保有している潜水艦とは別に24隻の潜水艦を追加配備するというもので、内訳は原子力潜水艦が6隻、通常動力型潜水艦が18隻としています。原子力潜水艦については弾道ミサイルを発射するような戦略ミサイル原子力潜水艦ではなく敵艦を主に攻撃目標とした攻撃型原子力潜水艦としています。

また、インドでは既存の潜水艦に対して特に古い6隻に関してはアップグレードを実施するとしており、新建造計画におけるプロジェクトの延期に対して潜水艦部隊における戦力の低下は発生しないと説明しているとのことです。



インドにおける原子力潜水艦に関してはインド海軍としては初となる国産原子力潜水艦『アリハント級』が存在します。アリハントは既に進水している一番艦を含め4隻を建造するという計画が過去にほうじられています。アリハント級は攻撃型原子力潜水艦ではなく弾道ミサイルを搭載可能な戦略ミサイル原子力潜水艦となっていることから、残りの2隻が攻撃型原子力潜水艦になるものと考えられます。