ハードランディング_3

現代の旅客機には3つの降着装置を搭載し巨大な機体を支えているのですが、仮に設計を超えた着陸を行った場合どのように破損するのでしょうか。先日、非常にめずらしいと考えられる降着装置の破損を捉えた写真が公開されました。

今回公開されたのはロシアの航空会社、ノードウィンド航空のエアバス A321型機の機体トラブルの様子です。撮影された機体はトルコのアンタルヤ空港への着陸した際にハードランディングする結果となり機体が損傷してしまったものです。

ALERT Nordwind Airbus A321 severely damaged in a hard landing at Antalya Airport - Aviation news and store

ハードランディング_1

こちらが降着装置を外側から見た写真です。タイヤを含め降着装置自体には目立った損傷は確認できないものの、機体側が激しく凹むなど明らかにダメージが及んでいます。

ハードランディング_2
そして機体内から撮影した写真です。なんと降着装置が床を突き抜けるという激しい損傷が確認できます。2つの写真はノーズギアとしており、かなり激しい着陸になったことが伺えます。

エアバスA321は座席数220席、全長44.5mの機体で最大離陸重量は78~93トン、最大離陸重量は73~77トンとなっています。

このような状態では離陸することもできず修理を待つということになるのですが、機体全体の構造にも相当なダメージ行っている可能性が考えられ、修理せず廃棄という方向で話は進むのかは明らかになっていません。