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イラン革命防衛隊いわゆるイラン軍が誤って旅客機を撃墜したことに関して、原因は「旅客機をアメリカの巡航ミサイルと間違えた」などと主張は嘘の可能性があると報じられています。

ウクライナ国際航空752便墜落事故についてイラン当局は地対空ミサイルより誤って撃墜したことを既に認めているものの、アメリカの巡航ミサイルと勘違いしたなどと主張していることに関しては幾つか疑惑がある伝えられています。

"우크라이나 여객기, 이란 두번째 미사일에 격추… '적기 오인' 아닐 수도" - 조선닷컴 - 국제 > 국제 일반

ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)によると、現地で撮影された防犯カメラ映像についてメディア情報会社「ストーリープール(Storyful)」に検証を依頼したところアメリカ側が撃墜事故以降、数日以内に発表していたように確かに2発のミサイルが放たれていたことがわかったとしています。
この映像はミサイル発射地点の近くにある軍事施設から6.5㎞離れた地域の建物に設置された監視カメラ映像で、14日の午前2時(現地時間)にYouTubeにアップロードしていたものでした。

映像は2分あまりのもので、ミサイルは一発目が発射されてから約30秒後に2発目が発射されており、この1発目、2発目とも旅客機に命中したものの機体は墜落まで数分間飛行したのち炎に包まれたとしています。

▼撃墜に関与したとされるSA-15ガントレット (9K330 トール,9К330 «Тор»)
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ニューヨーク・タイムズは、撃墜当時旅客機は1分間に610mの速度で高度を上げており通常の離陸姿勢とほぼ変わらなかったとており、イラン側がアメリカ軍の巡航ミサイルと見間違えたなどという発表は合致しないと主張しています。
また、当時の旅客機の飛行データに関する資料からもイランが巡航ミサイルと勘違いしたという主張は事実と異なる点が複数あるとし、その一つとして旅客機は定期路線を飛行しており飛行自体も全く正常だったとしています。そして前後に離陸した19便は何れも攻撃の対象になっていなかったとしています。

記事には記載されていないものの、当該旅客機から緊急事態を示す通知がなかった理由については定かでなはいものの、1発目のミサイルが命中した時点でアンテンなどが破壊された可能性があると指摘されています。

なぜ軍が旅客機を巡航ミサイルを見間違えたのか。軍が誤って旅客機を撃墜した例は過去複数あるのですが、今回の事件の詳細が明らかになる日はくるのでしょうか。