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みなさんが最後に行かれた映画館の座席の色はどのような色をしていたでしょうか。実は映画館で用いられている多くの座席は赤色が使われる傾向があるといいます。なぜ白や黄色ではなく赤色なのでしょうか。

中国メディア・新華網は14日付の記事で、映画館の赤いシートが持つ視覚的な効果について紹介した。記事は初めに、「注意深く観察すれば、多くの映画館でシートに赤色が使われていることに気づくだろう。赤はとても目立つ色なのに、シートをこの色にして映画鑑賞に影響しないのだろうか」と疑問を提起した。

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規模やサイズ大きさなどが異なる映画館。一方で座席については赤色が多く採用されていることについては言われてみれば疑問に感じます。これについて事実かどうかは不明なのですが、中国メディアによると、赤色の座席が用いられる傾向が多いのは「ヒトの網膜の視細胞が理由」としており、「館内が暗くなると桿体細胞により色の識別がされるようになり、シートの赤色は視界から素早く消え、観客は注意力をすぐに映画に向けられるようになるため」と説明しています。

また赤色については映画は19世紀の産物であり、元々はオペラハウス(歌劇場)の名残でシートが赤色が用いられていたためこれが踏襲されたとしています。それ以外にも赤は汚れも目立ちにくく、暗い館内ではスクリーンから反射した光の影響を受けにくいことも理由にあげています。

調べてみると映画館の座席については必ずしも赤に統一されているわけではなく、濃い青色や紫、黒、シートは赤色で背面のみ黒という例もあります。何れ黄色や白ではなく光を反射しにくい色になっており、暗闇で見る環境に合わせた色合いになっていることはほぼ間違いないと考えられます。