KF-X

現在、韓国がフィリピンと共同出資・開発を行っているのはKFXという4.5世代戦闘機です。この機体開発にあたってフィリピン側はKF-Xではなくフランスの戦闘機の導入を目指し交渉を進めていたことがわかったと報じられています。

韓国メディア『中央日報』によると、共同開発国のインドネシアに関して次世代戦闘機導入計画であるKF-X事業の分担金の支払いをしていないにも関わらず、他国とは戦闘機・潜水艦など大規模な武器購入に向けた交渉を進めていることがわかったと報じています。

조코위, 돈 없어 KF-X 못 산다더니…라팔 48대 구매 추진 - 중앙일보

記事によると、フランスの経済専門メディアが最近報じた内容として今月11日「インドネシアの国防長官がパリ訪問、フランスからの武器購入交渉を終えるために計画されたものだ」とし、最終契約はまだ結ばれていないものの具体的にな購入数などを報じました。
それによると、インドネシアはダッソー製戦闘機「ラファール」48機、DCNSのスコルペヌ型潜水艦4隻哨戒コルベット艦ゴーウインド型を2隻の購入を希望しているというものです。



特に韓国が問題視しているのは48機の戦闘機についです。フィリピンはKF-X 48機の導入に向け韓国側に支払わなければならない分担金を滞納しており、指摘されていた2019年までの2200億ウォン(210億円)の分担金は支払っているもののそれ以降についてはやはり滞納状態になっているとしています。

▼KF-X
KFX_1

なぜ支払い能力が怪しいインドネシアがフランス側と協議しているのかについては、単純にフランスの戦闘機に興味を示した可能性と、フランスと協議することで韓国側との交渉を有利に進めようとしているのではないかと指摘しています。1機あたりの導入費用についてはラファールは1500ウォン(約140億円)するとみられ、KF-Xに比べ費用は高額になるとしています。またフィリピンはアメリカのF-16 32機の導入も進めていると言われています。

何れにしもKF-Xが仕様通りの機体として完成する否かは現時点では未知数であり、仮にKF-Xよりも高額であったとしても既に完成しているファラールやF-16の導入を検討するというのは不自然なことではありません。