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中国を中心に指数関数的に感染者数の増加が確認されている新型コロナウイルス。これに関して中国メディアは回復し退院した人がこれまでどのような治療を受けたのか、またどのような症状をみせたのか記事に掲載されています。(画像は参考資料)

2020年1月30日、中国メディアの参考消息は、新型のコロナウイルスに感染し、その後回復して退院した人がどのような治療を受けたのかについて紹介する記事を掲載した。記事によると、28日、新型のコロナウイルスに感染した患者5人が武漢市肺科医院を退院し、新型のコロナウイルスに感染した医療関係者3人も華中科技大学附属協和医院を退院した。

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今回、新型コロナウイルスに感染し退院したと紹介されている3人は何れも医療関係者だとしており、記事ではそのうちの一人、武漢市にある華中科技大学附属協和医院の消化内科主治医『胡(ホー)』医師の話を紹介しています。

胡氏によると、新型コロナウイルスの初期症状としては、これまで様々なメディアで言われているようにまずは風邪のような症状が出始めるとしています。具体的には悪寒や筋肉に痛みが生じ力もでないというもので、この時点では発熱はなかったという趣旨の内容が記載されています。そしてしばらくして突然高熱を出すようになり肺の状況が深刻になったとしています。
胡氏は1月11日に体調不良、つまり風邪のような症状を感じていたとしており10日後の21日に検査を行った結果新型コロナウイルスの陽性反応が出たとしています。


その後の治療については、こちらも既にご存知の方も多いように現時点で新型コロナウイルスを治すような薬は存在しておらず「対処療法となった」と話しています。「熱が39度と比較的高かったのでホルモンとガンマグロブリンと使い、同時に抗ウイルスと抗感染の薬を使用した」とのこと。「(この治療から)2日ほどしてから熱が下がり始め、薬の量を徐々に減らして数日経過を観察し、検査を2回行ったところ2回とも陰性となり退院できた。体温もこの4日間熱は出ていない」としています。

この医師がいったいどのような経緯で感染したのかは具体的には分かっていないそうなのですが、胡氏本人によると「手術の際に患者の胃腸内の液体に触れて感染してしまったのだろう」と話しており、今後の対応ついては「回復後も隔離が必要だ。自分では回復したと思っても体内にウイルスが残っている可能性がある。自分や家族、同僚を守るためだ。それから十分な休息をとる必要がある」としており、感染した場合は検査等でウイルスの存在が確認されなかったとしてもそこで終わりではないと主張しています。