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韓国メディアによると、韓国陸軍に今後導入されることになった軍用のナイフに関して中国産の偽物が導入されているという指摘がされていることに関して、軍は指摘を無視し導入が決定されたと報じています。

ヘラルド経済によると、今回韓国陸軍に導入されることになったのは、特殊作戦用の装備としてアメリカ企業のSOG(ソグ)社製の『シールストライク』というナイフです。実はこのナイフ、韓国陸軍では過去に導入されたことがあるものの、性能が悪いなど隊員たちの間で指摘が相次いでいたといいます。

"[단독]육군, '짝퉁' 논란에도 특전사 칼 5000개 보급강행"- 헤럴드경제

記事によると、シールストライクは2008年7月に2200点導入、2019年には5000点を追加導入しており、今年も約5000点を追加導入することが決定されました。シールストライクはSOG社が認証したうえで台湾企業が生産しているものの、少なくとも2019年に導入した5000点が全て中国企業が生産した偽物であるという指摘がでているといいます。



問題は本当に偽物なのかという点なのですが、実はSOG社が公式に「自社製品ではない」と明らかにしており、韓国軍も本当に偽物なのか性能検査を実施するといしてるものの具体的な結果は明らかにされていないといいます。そのような状態にも関わらず追加で同じナイフを導入することが決定され批判が寄せられているとしています。


ちなみに韓国当局はどのような態度を示しているのかについては軍用製品の品質検査と認証を担当する防衛事業庁傘下の国防技術品質院は「ナイフが特定の軍部隊でのみ使用するものであり、国防技術品質院の管轄ではない」などと責任を回避しているといいます。
また、この特殊作戦用ナイフの導入に関わった陸軍軍需司令部にナイフの苦情受付件数を問い合わせた結果「0件」という回答が返ってきたとしています。