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新型コロナウイルスに関して、一部の人については目立った自覚症状がないにも関わらず新型コロナウイルスに感染していたという例が複数報告されています。これに関して中国で呼吸器系の研究チームは潜伏期間は最大で24日の例があったと報告されています。

簡単にまとめると
  • 発症までの平均は3日、最短で0日、最長で24日
  • 1099人の発症者、75%以上は武漢の人と接触
  • 飛沫以外も大小便や胃の分泌物からも感染の可能性があり注意が必要
未だによく分かっていない新型コロナウイルス。この感染から発症に関して中国メディア科学網によると、最新の論文では新型コロナウイルスの潜伏期間は平均値は3日だったとしており、潜伏期間の範囲は0日~24日まであったと報じています。

중국연구진 "신종코로나 최장 잠복기 24일…아직 개별사례"(종합) | 연합뉴스

記事によると、この研究を行ったのは中国の呼吸器疾患の最高権威者である鐘南山の中国工程院院士が率いる研究チームが行ったもので、現在WHOなどが発表している新型コロナの潜伏期間は10~14日などとしているものは全く当てはまらないとしています。

現在中国をはじめとする世界各国は新型コロナの最長潜伏期間14日とし、これを基準に感染の疑いのある人の隔離期間としています。したがって、新型コロナの潜伏期間が長くなったことで予防や隔離の方式が変更される可能性があると指摘しています。


研究者によると今回の論文は中国様々な病院から新型コロナの感染確定1099人から研究を進めたものだとしており、研究結果から例えば隔離時間を延長する必要があるのかという質問に関しては、「個々の事例」などとし必ずしも必要ではないという反応を示していたとのこと。

また今回調査された1099人に関しては過去に野生動物と直接接触したという患者は1%にとどまっており、患者の75%以上が武漢を訪問したり武漢から来た人と接触があったとしています。

論文では感染予防法として、咳やくしゃみをする時に出る飛沫を通じた伝播と接触伝播、一部の患者では大小便や胃、唾液、食道出血でも新型コロナウイルスが検出されるとし、胃の分泌物を介して伝播する可能性にも注意しなければならと述ベているとのことです。