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新型コロナウイルスの広がりを受けて特に東アジアではマスクの買い占めや転売などが問題視されているのですが、一方韓国では業者が日本円で8000万円を投じ高性能マスクを大量購入したものの10年以上前に生産されたものやカビが生えているなど使用できないものが送られてきたと報じられています。

簡単にまとめると
  • マスク販売専門店がマスク約47万枚を約8000万円で購入
  • 必要な分だけ購入したかったものの業者が「全部買わないと売らない」と難癖
  • 届いたマスクは2007年に製造されたものや、カビが生えていた
朝鮮日報によると、ソウルの南側に位置する水原市(スウォン市)で、マスク販売を専門に行っているというAさんがマスク業者からN95の高性能マスク46万9200万枚を購入したところ、今から10年以上前に製造されたものも含まれる商品が届いたと報じられています。

마스크 대란 와중에… 8억여원어치 샀더니 모조리 '곰팡이 마스크' - 조선닷컴 - 사회 > 사회 일반

記事によるとマスク業者、記事ではB社とされているのですが、Aさんは中国に納品するため必要な分だけ購入しよとしていたといいます。しかしB社は在庫を全て購入しなければならないという条件を付けてきたといいます。Aさんはこれに対して、マスクのサンプル写真や輸入申告済書、試験成績書を精査し46万9200万枚、価格にして8億7700万ウォン(約8000万円)で購入したといいます。


このマスクは4日午後6時から7時にかけ届いたといいます。翌日5日には届いたマスクを検品したものの、調べた5万枚中5万枚が廃棄しなければならない状態でした。その後も届いたマスクを調べたものの全ての製品で廃棄しなければならない状態だったといいます。

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Aさんによると、大多数のマスクは2007年~2010年に製造されたものだったことが分かったといいます。この手のマスクは使用期限が5年で、一部の製品は2015年に生産されていたもののカビが生えているなど問題があったとしています。今回マスクを販売を代行したC社の従業員は今回の取引に関して「マスクは100%不良だった。廃棄しなければならない」という点を認めたと報じています。

Aさんによると、B社および代行したC社に対してマスクの払い戻しを要求したものの一部に応じなかったとしています。その後も態度を改めないなど問題が長引いたのか、AさんはB社とC社のそれぞれの代表を告訴しました。Aさんは「物品代金の他にも郵送料と人件費、バイヤーへの損害賠償など甚大な被害を被った」とし「マスクの欠陥を確認せず中国側に渡していた国際問題に発展する可能性もあった」と主張しているとのことです。