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街中を歩けば新型コロナウイルスなのか花粉対策なのかは不明なのですが、マスクを着用している人が日に日に多くなっている印象があります。一方で頑なにマスクの着用を拒む人がみなさんの身近にもいると考えられるのですが、このような人たちはどのような理由からマスクを着用しないのでしょうか。

韓国メディア『マネートゥデイ』によると『新型コロナもマスク使わない人の心理』という記事を掲載し、実際になぜマスクを着用しないのか調査した内容を紹介しています。

신종코로나에도 마스크 안 쓰는 사람들의 심리 - 머니투데이 뉴스

記事は新型コロナウイルスが本格的に流行する前の2020年2月4日時点で掲載されたものなのですが、当時韓国では15人目の確定者が出ている中で感染拡大の長期化局面が伺えるものの、相変わらず街中ではマスクをしている人よりも、していない人のほうが多く見かけられたと紹介されています。

専門家によると、どのような心理からマスクを着用しないのかという点に関して、最近良く用いられる『正常化バイアス(optimistic bias)』が原因だと指摘しています。ここでいう正常化バイアスとはウイルスの感染は他人に発生しているものであり自分がそのウイルスに感染し健康を害することはないと考えです。

韓国では2015年にMARSによる感染者数が186人、2003年のSARSではもっと少なく、今回の新型コロナウイルスに関しても同じ用に推移し、自分に感染する可能性はないだろうという『過剰な楽観』がより広まっているとしています。


ソウル大心理学科教授はこの手の正常化バイアスの偏向は主に若い世代で更に顕著に現れるものの、既に流行した感染病を経験した老人世代にも現れることがあると指摘。教授は「今必要なことは現実的楽観で、これは手を洗い、マスクを使うなど衛生に十分に気をつけ『私は努力したのだから病気がかからないだろう』と現実的な措置の後に肯定的に思うことが重要だ」と付け加えています。

記事によると、正常化バイアスは悪い心理メカニズムではなく逆に日常生活の上では役立つ場合が多いとしています。これは楽観的な思い込みが否定的な思考を押さえつけ人間が行動するように働くためだとしているものの、これが過度に発生した場合は逆に社会全体に問題が発生する可能性があるとしています。

記事の冒頭ではマスクをしない人に取材した内容が掲載されており、ソウルに住む25歳の男性は新型コロナウイルスの感染者数が着実に増えていることは知っているものの「マスクを付けるのが面倒」ということで着用していないと話しています。また54歳の男性は家にマスクがあるものの不便でありとっくにかかる病気だったら既に病気になっているだろうと話しているとのことです。

このような感染症については他人が普段どのように思っているのか、特に健康面に対してどのように考え判断しているのかの見極める材料にもなります。一方で日本では依然としてマスクが入手困難となっており、今現在マスクを付けていない人を見て『意識が低い人だ』『正常化バイアスの持ち主だ』などと判断するのは大きな誤りである可能性が高いと考えらます。
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