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日本で相次いで新型コロナウイルスを疑う患者が出ている一方で、「検査が受けられない」という出来事が相次いでいる噂に関して、日本の一部メディアによると現在東京都の保健所は『重症者』つまり酸素吸入や人工呼吸器を装着する状態ではないと検査すら受けられないことが明らかになりました。

これは今月27日NHKが夕方の放送で報じたもので、とあるクリニックに訪れた患者が医師の診察の結果、新型コロナウイルスが疑われるとして保健所に検査を求めたものの検査を拒否されるという事態が実際に発生している状況を伝えています。

報道では医師が保健所に電話をしたもののなかなか繋がらず、患者に対しては自宅待機という形で帰宅させました。その後、保健所に電話が繋がったものの、医師の診察を結果を無視する形で話が進んだようで保健所からは「(当該患者が)重症じゃないの検査はしない」と告げられたと報じました。

新型コロナウイルスにおける重症とはいったいどのような状態なのか。あくまで中国の例として軽症で『非肺炎(肺炎の症状なし)、軽症肺炎(肺炎の症状あり)』、重症『呼吸困難、呼吸回数30/分以上、酸素飽和度93%以下、PaO2/FiO2比300以下、24-48時間以内に肺滲潤影』、重篤『呼吸不全、敗血症性ショック、多臓器機能不全、多臓器不全』と分けていました。

つまり東京都が今現在行っている新型コロナウイルスの検査は、救急車で病院に運ばれるほどの状態の人や、既に病院に入院しておりかつ酸素吸引が必要な状態にまで症状が悪化した人に対して行っているだけに過ぎないということになります。

このような対応は極めて問題があると考えられます。新型コロナウイルスが今現在、日本の首都東京都でどのように拡散しているのか、特にイベント等の開催の有無などの判断はまずは感染者がどれだけいるのかその情報を元にする必要があります。しかし、検査が行わなければ感染者数すら把握することができず、医療現場では次の治療や隔離に進めることもできないため、家に帰されることで結果的に家庭内・会社内など爆発的に感染者が増えることが容易に予想することができます。

新型コロナウイルスに関しては発生当初「中国が感染者数を隠してるのではないか」と口々に言っていたのですが、残念ながら日本の現在の検査状況から察するに中国並か中国以上に潜在感染者数と確定感染者数の乖離が発生していることはほぼ間違いないと考えられます。