新型コロナウイルス_1

「新型コロナウイルスがペットに感染した」などと、日本の国内メディアが多く伝えていることに関して、この報道は海外メディアが先月末に海外メディアが報じていたものになるのですが、犬種や年齢、経過観察の内容が新たに記載されていたので紹介します。

日本の複数メディアによると香港政府は香港在住の新型コロナウイルスに感染した家庭で飼われていた犬に関して、検査を行った結果として新型コロナウイルスの陽性反応が出たと報じていると伝えています。

犬が新型コロナウイルスに感染 感染者の女性が自宅で飼育 香港 | NHKニュース

この件については当サイトでも2月下旬時点で伝えていたものになるのですが、今回の報道についてはこの件の続報という形になります。したがって2例目が確認されたというわけではありません。



記事によると、香港で陽性反応が見られたペットは犬ということは分かっていたのですが、具体的に報じられており犬種はポメラニアンで年齢は16~17歳。この家庭では60歳の女性が2020年2月中旬に新型コロナウイルスの症状がみられ2月下旬に入院し感染が確認されました。

その後どのような理由なのかは明らかになっていないものの、この家で飼われていたポメラニアンを検疫施設に移し新型コロナウイルスの検体採取を犬の口、鼻、肛門から採取したところ、口と鼻から弱い陽性反応が検出されたとしています。このウイルスがどのような経緯で、つまり感染している飼い主の飛沫等が付着し検出されたものなのかは明らかになっていません。


一方で今回新たに分かった事として、香港当局が検査を進めた2月26日から3月2日まで行われた検査結果として「繰り返して弱い陽性反応が出ていた」と報じられています。当局によるとこのペットの新型コロナウイルスは人から感染したものと見られるとしているものの、犬が発症しているわけではないとしており現時点でも目立った症状は確認されていないとのこと。

ただ、当局によると保護したペットについては発症はしていなくても感染していることは間違いないため検査で陰性となるまで隔離を続けるとしています。

問題はこのペットを介して人に感染が広まるのかという点については記載もなく明らかになっていません。これは豚を死に追いやるアフリカ豚コレラウイルスが人間に感染しても発症しないことと同じように人等に付着するなどして他の地域でも感染が広まるという逆のパターンというイメージなのですが、記事によると動物に接触した際は手を洗うなど特に体調が悪い人は動物との接触は避けるよう呼びかけているとしています。