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空気が澱んだ密閉空間でかつ密着し会話するなどした場合に特に感染リスクが高い新型コロナウイルス。これに該当する長距離バスではどのような感染拡大が懸念されるのか。中国の研究として調査された中では初と考えられるバスでの集団感染事例が発表されました。(画像は参考資料)

韓国メディアYTNによると、湖南省疾病予防コントロールセンターの研究グループは中国の学術誌で発表された内容として湖南省で2020年1月22日、新型コロナウイルスに発症した患者Aさんがマスクを使わないまま2時間のバスに乗ったところ、乗客49人のうち8人を感染させた事例が確認されたと報じています。

[국제]中 "난방 가동 버스서 확진자 4.5m 거리 승객도 감염" | YTN

記事によると、感染したバスの乗客には感染者Aさんから4.5メートルの距離に座った人が発症した事例があったとしています。当時バスの車内は暖房が稼動しておりこれにより空気が対流しウイルスが含まれている飛沫が飛んだ可能性があると研究者は指摘しています。
研究者は加えて新型コロナウイルスが密閉された空間でエアロゾルによって伝播される可能性も示唆されていると中国のメディアが伝えているとのことです。

また接触感染なのか飛沫感染なのか、それともエアロゾル感染なのかは不明なのですがが研究グループによると感染者Aさんがバスから降りた後、30分後に搭乗した他の乗客が感染した事例も確認されているとのこと。

研究者は今回の研究から公共交通機関の防疫がより重要であり車内の内部の換気と消毒、そして個人防疫などが重要になってくると伝えているとしています。


通学や通勤で不特定多数の人が乗り込む公共交通機関で感染が伝播する可能性は高く、満員電車で感染拡大が広まった事例が確認されれば混乱を引き起こすことは間違いなく、感染拡大を防ぐため窓を開け運行するなど対策が今後強く求められる可能性があります。